大阪でおすすめの
アスベスト調査会社7選をご紹介します!
建物の解体や改修時には、必ずアスベストの事前調査を行わなければなりません。正しくアスベスト調査を実施し、アスベストへの正しい対策を行うためには、アスベスト調査会社に依頼することが大切です。
しかし、大阪府でアスベスト調査を依頼する場合、調査会社の数も多く、それそれ実績や費用などもさまざまなので、
・どの業者に依頼すればよいの?
・どんな調査方法があるの?
・費用を抑えるためには?
といった疑問や課題が生まれると思います。
そこで当サイトでは、大阪府でアスベスト調査を依頼したい方の疑問や課題解決に役立つ情報をまとめてご紹介します。
資格保有の有無や実績など、こだわりで選ぶおすすめのアスベスト調査会社や、アスベスト調査を行ううえで知っておきたい情報のほか、WEBアンケートを実施して実際にアスベスト調査を依頼した方の口コミや評判についてもまとめてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。そして大阪府で適切にアスベスト対策を行いましょう。
大阪でおすすめの
アスベスト調査会社一覧表
会社名 | 特徴 | 公式サイト |
---|---|---|
株式会社サン・テクノス | 役員含め専門資格保有者多数!外部機関からの評価も高いアスベスト調査会社 詳しくはこちら | 公式サイトはこちら |
日本環境分析センター株式会社 | 特許取得の「チャント袋」を開発!創立以来アスベストの飛散防止活動を続けている会社 詳しくはこちら | 公式サイトはこちら |
株式会社エルエフ関西 | アスベスト調査や含有分析を安心・迅速・正確に行うAランク認定作業環境測定登録機関 詳しくはこちら | 公式サイトはこちら |
ユーロフィン日本総研株式会社 | 国内トップレベルの分析設備と分析工程の自動化により、短納期や大型案件にも対応可能 詳しくはこちら | 公式サイトはこちら |
株式会社環境公害センター | アスベスト調査・分析に係わる有資格者が多数在籍!建材や空気中の濃度分析にも対応 詳しくはこちら | 公式サイトはこちら |
株式会社ERIソリューション | アスベストの書面調査から事前調査、採取、分析までワンストップで対応してくれる 詳しくはこちら | 公式サイトはこちら |
アスベスト調査分析株式会社 | ダブルチェックで精度・確度の高い分析を実現する、アスベスト調査分析の専門会社 詳しくはこちら | 公式サイトはこちら |
目次
アスベストに関する法改正の4つのポイント
アスベストは建物をはじめ、さまざまな製品に使用されてきた素材でしたが、重大な健康被害への危険性が指摘され現在日本では全面的に禁止されています。そしてアスベストの取り扱いなどに関することは大気汚染防止法にて定められており、2021年から段階的に法改正が行われています。ここでは2023年10月の法改正の内容を含めた、最新のアスベストに関する法律をご紹介します。
「有識者による事前調査」の義務化
法改正で大きく変わったポイントとして「有資格者によるアスベストの事前調査・分析」が義務化されたことが挙げられます。これによりアスベストの事前調査を行うことができるのは、下記のような資格を持つ方のみとなります。
・特定建築物石綿含有建材調査者(特定調査者)
・一般建築物石綿含有建材調査者(一般調査者)
・一戸建て等石綿含有建材調査者(一戸建て等調査者)
・令和5年9月30日以前に(一社)日本アスベスト調査診断協会に登録され、事前調査を行う時点においても引き続き登録されている者
事前調査では石綿含有建材が使用されているかどうかを確認するために、設計図面書などの書面調査と現地での目視調査の両方を行い、それでも不明な場合は分析による調査が必要です。ただしアスベストが全面禁止となった2006年9月1日以降に着工したことが明らかな建築物については、書面調査のみでよいとされています。
事前調査の記録保存・報告の義務化
アスベストの事前調査を行った際には、その結果を記録として作成し3年間保存することも法律で定められています。また作業場所に備え付け、概要を労働者に見えやすい場所に掲示する必要もあります。
さらにアスベスト含有の有無の事前調査結果は、一定規模以上の解体や改修工事を行う場合、電子システム「石綿事前調査結果報告システム」にて所轄労働基準監督署に報告することも義務化されています。
全てのアスベスト含有建材が規制対象に
アスベストはその状態や危険性に合わせてレベル1から3までの3段階に分けられています。レベルは1がもっとも危険性が高く、3がもっとも低いことを示していますが、これまでは3に該当する建材は規制対象外でした。
しかしレベル3の石綿含有成形板等の不適切な除去により石綿が飛散した事例がみられたことから、法改正にてすべての石綿含有建材に規制対象が拡大されています。これにより除去作業が法改正前の5倍~20倍に増加するとされています。
除去作業にかかる罰則の強化
アスベストの除去については、隔離などをせずに吹付け石綿などの除去作業を行った場合や、法律で定められた方法で作業が行われていない場合には3か月以下の懲役、または30万円以下の罰金が科せられることになりました。
罰則の対象は元請業者のみではなく下請負業者にもおよぶことになります。さらに施工業者と発注者には「民事責任」や「損害賠償の請求」が科せられる可能性があるため、工事前に必要な手続きを怠らないよう注意しなければなりません。
- アスベストに関する法律は段階的に改正されている
- 現在では有資格者による事前調査が必須となった
アスベスト調査会社を選ぶ時に重視するポイントはどこですか?WEBアンケートで調査!
ここまで、アスベスト調査に関する法改正について解説してきました。建物の解体工事や改修工事を行う際の有資格者によるアスベスト調査が義務化されたこともあり、アスベスト調査会社の需要はますます高まっています。
しかし初めてアスベスト調査会社を利用する場合、どの会社を選べばよいか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。そこで当サイトではWEBアンケート調査を実施し、アスベスト調査会社を選ぶときに重視するポイントについて尋ねました。
第1位は「アスベスト調査の実績が豊富」でした。アスベスト調査の実績が豊富ということは、それだけ多くの事業者から選ばれているということです。また、公益社団法人日本作業環境測定協会のような公的機関から評価されているなどの実績も、判断材料の一つになるでしょう。
第2位は「アスベストに関する資格を多数取得している」でした。先述したとおり、アスベスト調査を行うには「一般建築物石綿含有建材調査者」「特定建築物石綿含有建材調査者」といった専門資格が必要です。
そのため、それらの資格を保有している調査会社を選ぶことが最低条件となります。加えて、アスベストの調査や分析に関する資格は他にもいろいろと存在しているので、どのような有資格者が在籍しているか、まずは公式サイトで確認してみるとよいでしょう。
第3位は「営業年数が長く、業界知識が豊富」でした。2023年10月1日より有資格者によるアスベスト調査が義務化されたことにともない有資格者の数は増えていますが、「資格を保有している」という事実だけでは、アスベスト調査における経験や実力に関して未知数です。
未熟な調査会社に依頼して、万が一調査が不十分だったり誤った調査が行われてしまっては、健康被害や社会問題に発展しかねません。そういった重大なリスクを未然に防ぐためには、調査会社選びが非常に重要です。
そこで判断材料の一つとなるのが営業年数です。長年アスベストの調査や分析を行っている会社であれば、正しい知識を持ち、豊富なノウハウを蓄えているはずなので、経験不足による調査ミスというリスクを回避することができるでしょう。
アンケートの結果は上記のようになりました。次の項では、アスベスト調査会社選びのポイントについて、より詳しく解説していきます。どの会社に依頼するか迷っている場合はぜひ参考にしてみてください。
アスベスト調査会社の選び方
アスベストに関する法律が改正され、さらに今後アスベストが使用された建物の解体や改修の件数が増えていくとされていることから、信頼できるアスベスト調査会社を見つけておく必要があります。ここでは数あるアスベスト調査会社から最適な会社を選ぶためにチェックしたいポイントをご紹介します。
調査に必要な資格を有しているか
既述のとおりアスベストの事前調査を行うことができるのは、適切な資格を保有している方のみです。国土交通省の建築物石綿調査補助事業では「建築物石綿含有建材調査者」による調査が義務付けられており、資格を取得するためには建築物石綿含有建材調査者講習を受講し、修了する必要があります。
また建築物石綿含有建材調査者は「一般建築物石綿含有建材調査者」「一戸建て等建築物石綿含有建材調査者」「特定建築物石綿含有建材調査者」の3種類に分かれており、一般建築物石綿含有建材調査者の資格があればすべての建築物の調査が可能です。さらに特定建築物石綿含有建材調査者の資格を保有していると、より専門性の高い知識を持っているといえるでしょう。そのためアスベスト調査会社に依頼する場合は、これらの資格保有者が在籍しているかどうかをチェックしてみてください。
また石綿則第3条第2項に規定する分析による事前調査は、公益社団法人日本作業環境測定協会が実施する「石綿分析技術の評価事業(石綿分析に係るクロスチェック事業)」により認定されるAランク又はBランクの認定分析技術者などが行うことも定められています。アスベスト調査会社選びの際には、もっとも高い精度で分析できるAランクに認定されている技術者のいる会社を選ぶのがおすすめです。
これらの資格を持たない者によるアスベストの不適切な廃棄が行われた場合、アスベスト工事を依頼したお客様まで罪に問われる可能性があるため依頼する調査会社は慎重に選ぶ必要があります。
調査会社としての実績と経験が豊富か
アスベスト調査会社を選ぶポイントとして、調査会社としての実績や経験の豊富さも挙げられます。アスベストは健康被害をもたらす可能性のある危険性の高い素材であるため、正しい知識と確かな技術で調査や分析が行われるべきであるといえます。
技術を証明する方法として資格保有の有無やその種類がありますが、経験値の差によっても技術力は変わる可能性もあるでしょう。豊富な実績があり、さまざまなケースに対応してきたアスベスト調査会社の方がそうでない会社に比べて信頼度が高く安心して依頼できるはずです。
- アスベスト調査に必要な資格をチェックしておこう
- 実績が豊富で技術力の高い調査会社を選ぼう
大阪でおすすめのアスベスト調査会社7選
株式会社サン・テクノス
役員含め専門資格保有者多数!外部機関からの評価も高いアスベスト調査会社
株式会社サン・テクノスは法律で義務化される以前からアスベスト調査の実績があります。
特定建築物石綿含有建材調査者を始めとするアスベスト関連のさまざまな専門資格所有者が多数在籍しているのはもちろん、公益社団法人日本作業環境測定協会が実施する石綿分析技術評価事業の各評価区分においてAランクを取得するなど、名実ともに優れた調査会社です。
基本情報
保有資格 | 特定建築物石綿含有建材調査者、一般建築物石綿含有建材調査者、第一種作業環境測定士、日測協認定オキュペイショナルハイジニスト(IOHA認証)など |
事業内容 | 作業環境測定(個人サンプリング法実施可) 個人ばく露測定 大気中の有害物質の測定 工場排ガス中の有害物質の測定 工場排水の水質分析 飲料水の水質分析 プール水の水質分析 河川・湖沼等の水質分析 河川・湖沼等の環境アセスメント 土壌分析 騒音・振動測定(敷地境界、設備等) 悪臭物質測定 臭気濃度測定 労働安全・衛生コンサルタント 産業廃棄物の分析 アスベスト調査、定性・定量分析及び空気環境測定 PCBの分析 アーク溶接作業における溶接ヒューム濃度測定 マスクフィットテスト 他 |
設立年 | 1996年 |
営業時間 | 8:30~17:30 |
問い合わせ方法 | 電話、メールフォーム |
会社情報 | 株式会社サン・テクノス 大阪府大阪市都島区善源寺町2-3-16 |
株式会社サン・テクノスへのアクセス
日本環境分析センター株式会社
特許取得の「チャント袋」を開発!創立以来アスベストの飛散防止活動を続けている会社
日本環境分析センター株式会社では一つのサンプルを複数の分析者が観察したり異なる方法で観察したりすることで、見落としや見逃しを防いでいます。
また、試料採取時の飛散をより少なくするため、密閉した袋の中で建材を切削・切断などができる試料採取袋「チャント袋」を開発。創立以来アスベストの飛散防止に関わる活動を続け、安心安全な社会づくりに貢献しています。
基本情報
保有資格 | 建築物石綿含有建材調査者、公益社団法人日本作業環境測定協会認定分析技術者など |
事業内容 | アスベスト(調査)の分析・調査、大気測定・空気測定、水質・土壌測定、PCB分析 |
設立年 | 1995年 |
問い合わせ方法 | 電話、メール |
会社情報 | 日本環境分析センター株式会社 大阪府摂津市千里丘5丁目16番21号 |
日本環境分析センター株式会社へのアクセス
株式会社エルエフ関西
アスベスト調査や含有分析を安心・迅速・正確に行うAランク認定作業環境測定登録機関
株式会社エルエフ関西はAランク認定作業環境測定登録機関です。公益社団法人日本作業環境測定協会のAランク認定者やアスベスト偏光顕微鏡実技研修受講者などが在籍しています。
環境に関するさまざまな調査・測定・分析を行っており、アスベストの分野に関しては、アスベスト調査、アスベスト含有分析のほか、石綿粉じん濃度測定にも対応しています。
基本情報
保有資格 | 特定建物等石綿含有建材調査者、Aランク認定者(公益社団法人日本作業環境測定協会)、アスベスト偏光顕微鏡実技研修受講者(公益社団法人日本作業環境測定協会)など |
事業内容 | アスベスト分析調査、土壌汚染調査、作業環境測定、廃棄物分析、室内空気中化学物質測定、排水分析、環境関係届出書類支援、六価クロム溶出試験、化学物質のリスクアセスメント、PCB分析調査 |
設立年 | 2003年 |
営業時間 | 9:00~18:00 |
問い合わせ方法 | 電話、メールフォーム |
会社情報 | 株式会社エルエフ関西 大阪府摂津市庄屋一丁目8番11号 |
株式会社エルエフ関西へのアクセス
ユーロフィン日本総研株式会社
国内トップレベルの分析設備と分析工程の自動化により、短納期や大型案件にも対応可能
ユーロフィン日本総研株式会社では、分析品質の担保、短納期実現、キャパシティー確保のため、国内トップレベルの分析設備を保有しており、月1万検体以上の分析を可能にしています。
また、分析工程をオートメーション化することで、作業効率向上とヒューマンエラー低減に成功。納期に応じて最短1営業日で定性分析結果の報告が可能な特急サービスも用意されています。
基本情報
保有資格 | 建築物石綿含有建材調査者、アスベスト診断士、石綿作業主任者など |
調査日数 | 定性分析のみご依頼の場合(定性定量分析は各納期+1営業日となります。 特急は午前10時、快速・標準は午前中、長納期は午後3時迄に試料と分析依頼書が揃い、試料性状確認まで完了している場合の納期となります。 それ以降は+1営業日速報にて対応いたします。 特急ご希望の際は必ず事前にご連絡ください。 快速は20検体毎に納期+1営業日追加となります。 標準は40検体以上で納期+1営業日追加、以降20検体増える毎に納期+1営業日追加となります。 弊社依頼書にて納期をご指定いただいた場合、以下の取扱となります。 定性分析のみで 2~4営業日:「快速」納期 定性分析のみで 5~9営業日:「標準」納期 |
事業内容 | 気中アスベスト調査、アスベスト含有建材調査、珪藻土製品のアスベスト分析 |
設立年 | 1971年 |
営業時間 | 8:30~17:30 |
問い合わせ方法 | メールフォーム |
会社情報 | ユーロフィン日本総研株式会社 本社:静岡県浜松市中央区西島町1325 |
ユーロフィン日本総研株式会社へのアクセス
株式会社環境公害センター
アスベスト調査・分析に係わる有資格者が多数在籍!建材や空気中の濃度分析にも対応
株式会社環境公害センターでは、アスベスト事前調査は特定または一般建築物石綿含有建材調査者が対応してくれます。分析調査については、建材調査者によるサンプリングと有資格者による分析を合わせて実施。
その他にも、石綿作業主任者や第1種粉じん関係作業環境測定士など、アスベスト調査・分析に係わる資格者が多数在籍しています。
基本情報
保有資格 | 特定建築物石綿含有建材調査者、石綿分析調査者講習修了者、石綿作業主任者など |
事業内容 | 製造業、建設・解体業、環境コンサルタント業、産業廃棄物・処理業、建物管理業 |
設立年 | 1973年 |
営業時間 | 9:00~17:30 |
問い合わせ方法 | 電話、メールフォーム |
会社情報 | 株式会社環境公害センター 大阪支店:大阪府大阪市浪速区幸町2丁目3番3号 宮井OMオフィスビル501 |
株式会社環境公害センターへのアクセス
株式会社ERIソリューション
アスベストの書面調査から事前調査、採取、分析までワンストップで対応してくれる
株式会社ERIソリューションは一級建築士を始め多数の技術者を擁する建築のプロフェッショナル集団です。利害が生じる業務を制限しており、常に第三者機関として中立・公正な立場を貫くことを重視しています。
アスベストの分野では、書面調査から現地調査、試料採取、分析調査までワンストップで対応。なお、定性分析のみの依頼も可能です。
基本情報
事業内容 | デューデリジェンス事業 インスペクション事業、コンシューマー事業、総合調査事業 |
設立年 | 2000年 |
営業時間 | 9:00~17:30 |
問い合わせ方法 | 電話、メールフォーム |
会社情報 | 株式会社ERIソリューション 大阪事業所:大阪府大阪市西区阿波座1丁目6番1号 9階 |
株式会社ERIソリューションへのアクセス
アスベスト調査分析株式会社
ダブルチェックで精度・確度の高い分析を実現する、アスベスト調査分析の専門会社
アスベスト調査分析株式会社は、アスベスト除去工事の設計から施工を行う企業グループにより、総合的なアスベスト問題解決を目指し生まれた調査分析の専門会社です。
ワンストップですべてお任せすることはもちろん、ニーズに合わせて3つのコースから選ぶことが可能。結果報告まで24時間以内のスピードプランも用意されています。
基本情報
保有資格 | 建築物石綿含有建材調査者など |
対応エリア | 東京、埼玉県、神奈川県、仙台県、宮城、石川県、大阪府、福岡県 |
事業内容 | アスベストの調査及び分析 、アスベスト除去工事の設計及び施工 、アスベスト事前調査、上記に関するコンサルティング |
設立年 | 2021年 |
営業時間 | 9:00~18:00 |
問い合わせ方法 | 電話、メールフォーム |
会社情報 | アスベスト調査分析株式会社 大阪支店:大阪府大阪市淀川区東三国2-5-5 |
アスベスト調査分析株式会社へのアクセス
アスベスト事前調査の費用相場と使える補助金
アスベスト事前調査を行うにあたり、気になるのがその金額ではないでしょうか。ここではアスベスト事前調査の相場費用と、アスベスト対策に使用できる補助金制度についてご紹介します。
事前調査の費用相場
アスベストの事前調査には「図面調査」と「目視調査」の2つがあります。設計図などでアスベスト使用の可能性を調査する図面調査の相場費用は、1検体あたり2万円~3万円です。
現地にてアスベストの有無やその箇所を確認する図面調査は、1検体あたり2万円~5万円が相場となっています。着工日によっては図面調査のみで完了できるケースもありますが、基本的にはほとんどの解体工事で図面調査と目視調査の両方を行う必要があるため、4万円~8万円程度の費用がかかることになります。
分析調査の費用相場
事前調査にてアスベスト含有の有無が判断できなかった場合、現地でサンプルを採取して分析を行い判断することになります。分析調査には「定性分析」「定量分析」の2つがあり、そのどちらも1検体当たり3万円~6万円が相場となっています。
アスベストの有無を判断するのは定性分析であるため、定量分析は行わなくても問題ありません。また定性分析と定量分析の両方を行う場合の相場は、1検体あたり4万円~15万円です。
【大阪府】アスベスト調査の補助金
アスベスト事前調査については各自治体ごとに補助金制度を設けているケースがあり、大阪府でも「分析調査事業」「除去等事業」について、補助金を受けられる地域があります。それぞれの制度の概要は下記のようになっています。
分析調査事業
内容:建築物の吹付け建材に対するアスベスト含有の有無に係る調査
対象建築物:吹付けアスベスト等(吹付けアスベスト、アスベスト含有吹付けロックウール)が施工されている恐れのある建築物(吹付け建材を使用している建築物は対象となります)
対象とする費用:吹付け建材のアスベスト含有調査に要する費用(データベース作成に係わる費用も含む)
除去等事業
内容:建築物の吹付けアスベスト除去等
対象建築物:吹付けアスベスト等が施工されている建築物
対象とする費用:吹付けアスベスト等の除去、封じ込めまたは囲い込みに要する費用
地域によって補助金額は異なり、分析調査事業のみに対応している地域も多数あります。まずは解体や改修をする建物を管轄する市に問い合わせをして、補助の範囲や金額を確認しましょう。
アスベスト調査補助金の対象地域
アスベスト調査補助金の制度を行っている大阪府の地域と、対応範囲を見ていきましょう。
自治体 | アスベスト含有調査 | アスベスト除去工事 | |
---|---|---|---|
大阪市 | 上限25万円(1試料あたりの上限10万円) | 費用の1/3、上限額は戸建住宅20万円、戸建住宅以外100万円 | |
堺市 | 上限25万円 | 費用の3分の2以内、上限100万円 | |
豊中市 | 1棟あたり上限25万円 | 費用の3分の2、1敷地あたり上限100万円 | |
吹田市 | 補助あり(金額不明) | 情報なし | |
高槻市 | 補助あり(金額不明) | 情報なし | |
八尾市 | 補助あり(金額不明) | 情報なし | |
門真市 | 補助あり(金額不明) | 補助あり(金額不明) | |
東大阪市 | 調査費用の全額(上限額不明) | 情報なし | |
泉南市 | 補助あり(金額不明) | 情報なし |
出展元:大阪市ホームページ https://www.city.osaka.lg.jp/
出展元:堺市ホームページ https://www.city.sakai.lg.jp/
出展元:豊中市ホームページ https://www.city.toyonaka.osaka.jp/
出展元:吹田市ホームページ https://www.city.suita.osaka.jp/
出展元:高槻市ホームページ https://www.city.takatsuki.osaka.jp/
出展元:八尾市ホームページ https://www.city.yao.osaka.jp/
出展元:門真市ホームページ https://www.city.kadoma.osaka.jp/
出展元:東大阪市ホームページ https://www.city.higashiosaka.lg.jp/
出展元:泉南市ホームページ https://www.city.sennan.lg.jp/
各市によって受付期間や要件が異なり、時期によっては受付が終了していることもあります。詳しくは各市の担当課までご確認ください。
- アスベスト調査の相場費用をチェックしておこう
- 大阪府でも市によって補助金制度の内容が異なる
アスベスト調査・分析の方法
アスベスト調査や分析を依頼するのなら、事前にその方法をチェックしておくことも大切です。ここでは事前調査と分析の方法を種類ごとにご紹介します。
事前調査は大きく分けて2種類
書面(図面)調査
アスベスト事前調査は大きく2種類に分けられ、そのひとつが書面(図面)調査です。書面調査は建物を建設する際に使用された設計図書などの書類を見て、アスベストを含有している可能性のある建材を特定し、情報を整理しておく工程です。
設計図や竣工図はもちろん、改修図も書面調査の際に役立ちます。この書面調査の結果を基にして次の段階である目視調査を行うため、現地での調査をスムーズに行うためにもアスベスト含有の可能性が高い建材をリストアップするなどの作業が求められます。
ただし改修や補修などでは書面がないケースも多く、すべてを把握するのは非常に難しいといえるでしょう。またアスベストの規制がされていない時期の書面には手書きで記載されているものも多数あり、建材名称も略称や俗称が使われていることがあるので注意が必要です。
目視(現地)調査
書面調査が行われた後は、実際に現地に訪れて目視で状況確認を行う目視調査が行われます。書面調査の情報と実際の現場を見比べて確認し、書面通りになっているか、施工が違う箇所がないかなどを調べて記録を取ります。
実際に調べてみると図面に記載されている建材がなかったり、反対に書面には記載されていない建材があったり、また一部だけ施工方法が異なる箇所があるなどのさまざまなケースに遭遇します。そのためアスベスト含有建材の種類や使用例などと照らし合わせながら、見落としのないように調査を行う必要があります。
書面調査と目視調査を行い、アスベスト含有の疑いがある建材を特定して得られた建材情報からアスベストの有無が明確になれば調査は完了となります。アスベスト含有建材については「石綿含有建材データベース」や各メーカーのサイトなどで公開されています。なお、石綿含有建材データベースに記載のない建材が使用されてる場合は石綿なしと判断せず、分析調査を行うかどうかをみなし判定する必要があります。
分析方法は「定性分析」と「定量分析」
定性分析
目視調査でもアスベスト含有が判断できなかった場合は、分析調査を行い有無を判断します。分析には2種類の方法があり、そのひとつが「定性分析」です。
定性分析はアスベストとして指定されている6つの物質が、採取してきたサンプルに含まれているかどうかを調べる方法です。定性分析のなかでも実体顕微鏡と偏光顕微鏡を使う方法と、X線回折装置や位相差・分散顕微鏡を使う方法に分かれており、それぞれ分析の方法が変わります。
実体顕微鏡と偏光顕微鏡を使う方法では、まずサンプルに灰化などの処理を施し、実体顕微鏡で繊維の有無を確認します。必要な場合はプレパラートを作成して偏光顕微鏡で屈折率や形態を確認したうえでアスベスト含有を判断します。
X線回折装置や位相差・分散顕微鏡を使う方法では、アスベストの種類まで確認することができます。はじめにサンプルをX線回折装置で確認し種類を確認したら、続いて屈折率の異なる浸液にサンプルを浸して位相差・分散顕微鏡で色の変化をチェックします。色の変化によってアスベストの有無を判断できます。
定量分析
定量分析は、建材のなかにアスベストがどの程度含まれるか、その割合を調べることを目的とした分析です。アスベスト事前調査ではアスベストの有無が判断できれば問題ないため、定量分析を行わないケースも多いです。
定量分析はおもにX線回折分析法が用いられ、X線をサンプルに照射し反射した回折線の分析を行います。アスベストは種類ごとに固定の回折線を持っているため、この方法で含有量を判定することが可能なのです。
また定量分析において偏光顕微鏡法を用いると、アスベストを含む可能性のある天然鉱物についても検査することができます。この分析では「ポイントカウント法」といって、鉱物を一定の範囲ごとに区切り、その範囲内にどのような種類の鉱物がどの程度含まれているか調べる方法が用いられます。これにより鉱物に含まれるアスベストの比率が求められます。
- 事前調査、分析調査の方法をチェックしよう
- なにを調べるための調査や分析であるのかを把握しておくことが大切
アスベスト調査にかかる期間と報告までの流れ
アスベスト事前調査や報告は建物の解体・改修前に行う必要があるため、調査や分析などにかかる期間も把握しておく必要があります。ここではアスベストの調査期間や調査の流れをご紹介するので、ぜひチェックしてみてください。
アスベストの調査期間は?
アスベスト事前調査の期間は建物の状況や依頼する調査会社の混雑状況、検体数、建材の種類などによって異なります。また目視調査までで完了するか、分析を行う必要があるかによっても変わるでしょう。定性分析まで行う場合は、検体の受付後から最大3週間程度かかるケースもあるので、できるだけ早めに事前調査を実施する必要があります。
アスベスト調査から報告までの流れ
有識者のいる調査会社に依頼
アスベスト事前調査は、有資格者のいる調査会社でなければ認められていません。既にご紹介しているように「一般建築物石綿含有建材調査者」「特定建築物石綿含有建材調査者」などの資格が必要であるため、これらの資格者が在籍している調査会社に依頼しましょう。
資格の有無やその種類については、各アスベスト調査会社の公式サイトなどに掲載されていることが多いです。ぜひ事前にそちらを確認したうえで、依頼する調査会社を決定してください。
書面(図面)調査
はじめに行うのが書面調査で、書面や設計図からアスベスト含有の有無を調査します。資料をできるだけ多く集め、アスベストの有無を正確に把握することが求められます。とくに高度成長期に建設された建物はアスベスト含有の可能性が高いので、設計図だけでなく登記簿謄本や重要事項説明書などの情報も合わせて確認します。
目視(現地)調査
書面上で確認したアスベストが含まれる可能性のある建材の情報をもとに、現地にて目視調査を行います。アスベストが全面禁止になってから着工された建物の場合は、書面調査のみで調査を完了できることもあります。現地では下地部分や屋根裏部分なども含めてしっかりと確認し、アスベスト含有の有無やその場所についてしっかりと把握します。
採取したサンプルの分析
アスベストに似た素材が使用されているケースもあり、目視調査だけではアスベスト含有の有無が判断できないこともあります。その場合は現地でサンプルを採取し、分析を行ったうえでアスベストの有無を判断します。一般的に工事を進めるうえでの調査であれば、定性分析のみを行えば十分です。
報告書の提出
分析結果が出てすべての調査が終了したら、報告書を作成して各自治体や労働基準監督署などに提出します。報告までを解体工事開始前までに完了させる必要があるため、期間に余裕を持って計画することが大切です。また報告書の作成は通常アスベスト調査を行った機関が対応するため、元請け会社はその内容を基に電子システムを介して報告します。
- アスベスト調査にかかる期間を把握しておこう
- 解体や改修工事前に報告する必要があるため余裕を持って計画することが大切
法律に則ったアスベスト調査で安全な工事を実現しよう!
これから先、高度成長期に建てられた建物の老朽化が進むことで、さらにアスベスト調査や除去の件数は増えていくと見られています。どのようなケースでも安全に工事を進めていくためにも、法律に則ったアスベスト調査を行いましょう。大阪府にもたくさんのアスベスト調査会社がありますが、豊富な実績を持ち高い精度で判断ができる調査会社に依頼するのがおすすめです。
よくある質問
- アスベストとは何ですか。どのような種類がありますか。
- アスベスト(石綿)とは、天然に産出する繊維状ケイ酸塩鉱物の総称であり、蛇紋石系のクリソタイル(白石綿)と角閃石系のクロシドライト(青石綿)、アモサイト(茶石綿)、アンソフィライト、トレモライト、アクチノライトの6種類があります。
労働安全衛生法等の法令の規制対象となるアスベストについては、厚生労働省労働基準局長通達(2006(平成18)年8月11日基発第0811002号)において、「繊維状を呈しているアクチノライト、アモサイト、アンソフィライト、クリソタイル、クロシドライト及びトレモライト」と定義しており、アスベスト含有建材の判定はアスベスト含有量が0.1重量パーセントを超えるかを基準としているそうです。また、アスベストは自然由来の物質であるため、工業的に利用されている天然鉱物の中に不純物として混入しているおそれもあるとのことです。
日本では、過去使用されたアスベストは圧倒的にクリソタイルが多いそうです。他にも、アクチノライト、アンソフィライト、トレモライトの3種類が確認されているとのことです。
- アスベストの種類によって、発症リスクに差はありますか?
- クロシドライト(青石綿)とアモサイト(茶石綿)はクリソタイル(白石綿)に比べて、有害性が強いといわれており、疫学データによりその例が示されているとのことです。
- アスベスト分析は必要ですか?
- 令和3年4月1日より大気汚染防止法が改正施行され、石綿含有成形板や仕上げ塗料(レベル3)を含むすべての建材が規制対象となったそうです。一定規模以上の工事については、一般の戸建て住宅も規制対象となり、アスベストの分析・調査の必要性は近年ますます増加傾向にあるとのことです。
- 石綿が原因で発症する病気はありますか?
- 石綿(アスベスト)の繊維は、肺線維症(じん肺)、悪性中皮腫の原因になるといわれ、肺がんを起こす可能性があることがあるそうです。石綿による健康被害は、 石綿を扱ってから長い年月を経てでてくるとのことです。
例えば、中皮腫は平均35年前後という長い潜伏期間の後発病することが多いそうです。
- アスベストのレベルとは何ですか?
- アスベスト含有建材は建築物等の解体等の作業における粉じんの発じんの度合いにより【レベル1~3】に分類されているそうです。レベルの分類により、届出、隔離の措置、作業者以外の立入り禁止措置、呼吸用保護具の種類の適応が異なるとのことです。
【レベル1】…発じん性が著しく高い
・石綿含有吹付け材 など
・耐火建築物の梁や柱、立体駐車場や体育館の天井や壁などに使われていた
・昭和30年~50年初め頃までの建築物には使われる可能性が高い
【レベル2】…発じん性が高い
・石綿含有吹付け材 など
・石綿含有耐火被覆材、石綿含有断熱材、石綿含有保温材 など
・ボイラー本体や配管、空調ダクトなどの保温材としてや、屋根裏の断熱材などにも使用されていた
・レベル1と2は工事開始の14日前までに届出が必要。
【レベル3】…発じん性は比較的低い
・その他石綿含有成形板、仕上塗材 など
・建築物の屋根材や外壁材・天井・内壁・床などあらゆる場所に使用されていた
・アスベストの約9割がレベル3に該当
- アスベストが入っていると思われる建材なのですが、分析しないで、アスベストがあるとみなして処理した方がいいでしょうか?
- アスベストに似た繊維状のものが多々あるので、分析して確認することがおすすめとのことです。
- アスベスト含有成形板は、現在も製造等が行われていますか。
- 現在は日本において、製造、輸入、新規の使用はされていないそうです。アスベスト含有建材(アスベストを0.1重量%を超えて含有するもの)は労働安全衛生法施行令により、2006(平成18)年9月から、製造・使用等が全面的に禁止されているとのことです。
- アスベストはどこにどのようなものが使用されていますか
- アスベスト含有建材は、住宅や倉庫では外壁、屋根、軒裏等に成形板として、ビルや公共施設では梁・柱の耐火被覆、機械室等の天井・壁の吸音用等に吹付け材として使用されているそうです。
■鉄骨の耐火被覆材、機械室等の吸音・断熱材、屋根裏側や内壁などの結露防止材としての吹付け材
■鉄骨の柱、梁等の耐火被覆成形板
■天井等の吸音・断熱及び煙突の断熱としての断熱材
■天井・壁・床の下地、化粧用内装材、天井板、外装材、屋根材等の成形板
その他、建材以外でも自動車のブレーキ、高圧電線の絶縁材、各種シーリング材等に使用
アスベストが使われている家庭用品についての注意事項は環境省ホームページに詳しい記載があるそうです。
- 居室や通路を見渡しても露出した状態のアスベストは見当たりません。健康障害をおこす飛散する恐れのあるアスベストはないと考えて大丈夫ですか。
- アスベストらしき吹付け材料が露出しておらず、見た目では確認されない場合でも、隠れたところに存在することが良くあるそうです。例えば、天井裏や建物の外壁面などによく見られるとのことです。
■内装仕上げ材の下に吹付け材が存在する例:
<商業ビル>グラスウール断熱材の裏、天井石膏ボードの裏(ビニールで被膜)、機械室でガラスクロスの下など
<寒冷地のビル>ウレタン吹付け下の吹付けロックウールなど
<共同住宅>最上階で天井ボードの裏など
<スタジオ>吸音用ウレタン穴開きマット下など
<空調機械室>グラスウール貼りの下など
■アスベスト含有吹付け材の上からアスベストを含有しないロックウールを吹き付けた例:
<RC造天井>部屋の一部に旧吹付け材があり、その後の設備改修時にロックウール吹付け材が施工された。
<耐火被覆>表層はアスベストを含有していないロックウールであるが、内側に旧工事のアスベスト吹付けがあった。
<RC造スラブ>天井で吹付け材が2層になっていた。
<居室>吹付けアスベスト材の上からアスベスト対策工事としてひる石プラスターが吹付けられてあった。他に3層の例もあった。
■二重吹きの例:
<木毛セメント板>下にアスベスト吹付け材が施工されていた。
- アスベスト含有建材が劣化するとアスベストが飛散しますか?
- 長い時間をかけて物理的、化学的、機械的に繰り返されるダメージで製品の強度低下や損傷が起こるそうです。レベル1、レベル2のアスベスト含有建材は、その他のアスベスト製品と比べて特に繊維の露出が多く、また硬度や比重が小さく単一では脆いという特徴があるとのことです。
なので、粉塵が比較的飛散しやすく、少しの外圧で破損するそうです。
- マンションや住宅の内装をリフォームする際、既存の建築物を解体するにあたり、どのような材料や製品にアスベストが含まれているかわかりません、注意すべき点は?
- アスベスト含有建材の種類は多岐にわたっており、その飛散性もアスベスト含有建材の種類ごとに異なることから、建築物ごとの環境リスクも使用されているアスベスト含有建材によって異なるそうです。建物改修工事に際してのアスベストの使用の有無の調査については、建築物所有者(発注者)や建築物の改修工事における作業従事者(労働者)だけでなく、建築物の利用者や周辺の環境等への配慮も必要とのことです。
調査は調査者等アスベスト調査の専門家に依頼し、精確な調査を実施し、その結果を反映した改修工事の計画を立案実行することが求められるそうです。
なお、工事内容等によっては、地方公共団体や労働基準監督署等への届け出等が必要となることがあるとのことです。
- 建築物でアスベストが使われているか、どのように調べたらよいのですか。
- 建築物を施工した建設業者又は工務店、あるいは分譲住宅等を販売した宅建業者に問い合わせ、設計図書(建築時の施工図・材料表等)で確認できることもあるそうです。
ただし、アスベストの使用が記載されていない場合や、後に改修工事や補修工事でアスベストが使用された可能性もあり、現地調査と合わせて調査する必要があるとのことです。
アスベスト含有吹付け材が規制された年代と建築年次、使用されている用途などによりある程度は類推できますが、調査者等アスベスト調査の専門家(調査者等)に依頼することがおすすめです。
- 建築物にアスベストが使用されているかどうかを調べる専門の技術者には国の資格があるのでしょうか。
- 建築及びアスベストについて専門的な知識と技能を有し、アスベストの使用実態の把握が的確にできる人材を育成することを目的として、2013年7月に建築物石綿含有建材調査者制度が創設されているそうです。
この制度は、登録機関となるための要件を満たした機関が実施する講習を修了すると「建築物石綿含有建材調査者」の資格が付与されるとのことです。
- 建築物石綿含有建材調査者とはどのような専門知識を持った方なのですか。
- 建築物石綿含有建材調査者はアスベストに関する知識を有しているだけでなく、建築物の調査に関する実務に精通しているアスベスト調査の専門家だそうです。アスベストが使われている建材に関する知識を有し、建材の採取方法や分析技術、さらには分析結果の解析力があり、アスベスト含有建材の維持管理方法に関する知識をしっかり持つとのことです。
また、建築物に関しては、意匠・構造・設備の知識の他、建材・施工手順・工法に関する知識を持ち、設計図書や施工図などを読み解き、必要な情報を抽出することも可能とのことです。さらに、アスベストのもたらす社会的な危険性を理解し、中立的な立場から精確な報告を行う力も持っているそうです。
- 定性分析と定量分析の違いを教えてください。
-
・定性分析:「アスベストの含有の有無を確認するための分析方法」であり、どんな種類のアスベストが含有されているかを分析するそうです。公定法として「JIS A 1481-1」と「JIS A 1481-2」の2通りが定められているとのことです。
・定量分析:、「アスベスト含有が確認された検体で含有率を確認するための分析方法」であり、定性分析でアスベストが検出されなかった検体や、定性分析のみの依頼では実施しないそうです。定性分析でアスベストが検出された場合、規制値である0.1%を超過している可能性が高いため、アスベスト含有建材として適切な措置を講じれば、必ずしも定量分析によるアスベストの含有率を求める必要は無いとされているとのことです。
- 調査にはどのくらいの費用が発生しますか?
- 建物の規模や分析対象建材の数によって費用は異なるそうです。詳しくは、気になる調査会社にお問い合わせしてみてください。
大阪でおすすめの
アスベスト調査会社比較表
イメージ | 引用元:https://sunteqnos.co.jp/ | 引用元:https://www.j-kan.co.jp/ | 引用元:https://lf-kansai.com/ | 引用元:https://www.eurofins.co.jp/ | 引用元:https://kankyoukougai.jp/ | 引用元:https://www.s-eri.co.jp/ | 引用元:https://www.chousabunseki.co.jp/ |
会社名 | 株式会社サン・テクノス | 日本環境分析センター株式会社 | 株式会社エルエフ関西 | ユーロフィン日本総研株式会社 | 株式会社環境公害センター | 株式会社ERIソリューション | アスベスト調査分析株式会社 |
保有資格 | 特定建築物石綿含有建材調査者、一般建築物石綿含有建材調査者、第一種作業環境測定士、日測協認定オキュペイショナルハイジニスト(IOHA認証)など | 建築物石綿含有建材調査者、公益社団法人日本作業環境測定協会認定分析技術者など | 特定建物等石綿含有建材調査者、Aランク認定者(公益社団法人日本作業環境測定協会)、アスベスト偏光顕微鏡実技研修受講者(公益社団法人日本作業環境測定協会)など | 建築物石綿含有建材調査者、アスベスト診断士、石綿作業主任者など | 特定建築物石綿含有建材調査者、石綿分析調査者講習修了者、石綿作業主任者など | - | 建築物石綿含有建材調査者など |
設立年 | 1996年 | 1995年 | 2003年 | 1971年 | 1973年 | 2000年 | 2021年 |
営業時間 | 8:30~17:30 | - | 9:00~18:00 | 8:30~17:30 | 9:00~17:30 | 9:00~17:30 | 9:00~18:00 |
問い合わせ方法 | 電話、メールフォーム | 電話、メール | 電話、メールフォーム | メールフォーム | 電話、メールフォーム | 電話、メールフォーム | 電話、メールフォーム |
会社情報 | 株式会社サン・テクノス 大阪府大阪市都島区善源寺町2-3-16 | 日本環境分析センター株式会社 大阪府摂津市千里丘5丁目16番21号 | 株式会社エルエフ関西 大阪府摂津市庄屋一丁目8番11号 | ユーロフィン日本総研株式会社 本社:静岡県浜松市中央区西島町1325 | 株式会社環境公害センター 大阪支店:大阪府大阪市浪速区幸町2丁目3番3号 宮井OMオフィスビル501 | 株式会社ERIソリューション 大阪事業所:大阪府大阪市西区阿波座1丁目6番1号 9階 | アスベスト調査分析株式会社 大阪支店:大阪府大阪市淀川区東三国2-5-5 |
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アスベスト調査に必須の資格をチェック!安心して調査を頼むコツを紹介
法改正に対応した調査会社は保有している資格で選ぼう
2023年10月1日以降に着工する解体・改修工事は「有資格者によるアスベスト事前調査が義務化」されています。 しかし法改正をしたにも関わらず、あまり周知されていないため「的確な現場目視調査及び分析調査が必要不可欠である」という重要な認識がされていないのが現実です。 アスベストに関する資格を多数保有し、豊富な実績をもつ調査会社をヒントに、依頼をする側も知っておくべきチェックポイントを確認しましょう。
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